都市と農村

最初はこんな記事でも。
http://j.people.com.cn/94475/8083443.html
公務員の採用が公平なものになっていくのは当たり前だと思いますが、財政不足になる前に、都市と農村の所得格差と、戸籍上の区別(住宅、車購入、社会保障、教育等々)を早く何とかしないと。
地方政府は農村だった土地を売って不動産開発して、税収を上げていますが、出来上がるのは都市戸籍住民向けの空き家ばかりの住宅、空室ばかりのオフィス供給が多くなっている。
都市から農村への労働力移動に合わせた都市における農民工受け入れシステム(特に住宅)、および農村地区の生産性向上に取り組まないと、いつまでたっても都市と農村の所得格差は埋まらないし、その結果、長期的に必要な産業構造の転換も望めない。
だが、教育や福祉など、支出が多くて、税収の期待できない施策を地方政府がやりたがらないのは日本でもどこでも共通。地方政府の取り組みだけに任せておいて成功するものではない。
戸籍撤廃は成都や重慶が国家モデル地区ではあるが、ハルピンや南寧など労働力流入が激しくない地区で戸籍撤廃の動きがあるのは、その労働力を活用したい企業誘致のためだろう。
朱鎔基の時代に分税制の改革をしたのは、中央政府による施策実現力を高めるためだったはず。もちろん18大大会では都市農村協調発展は重要施策に上がっているが、土地バブルのコントロールができている間に本気で都市農村構造改革やらないと、どの地方政府も財政負担をしたがらなくなるはず。