13日目 〜大連へ〜

今日は、日本から祖父、祖父の妹、伯父、伯母、母が大連に旅行に来ていたので、合流するために大連に行った。
授業が終わってから、クラスの同級生と一緒に集まってご飯を食べて、すぐに出発。今日は半分くらい来ていたが、クラスの同級生は、イタリア人、スペイン人、韓国人、シンガポール人、イギリス人、タイ人、アメリカ人などがいることがわかった。

学校のすぐそばでタクシーを拾い、杭州の空港まで。結構高くて120元ほどかかった。空港に着いてみると、予定の飛行機はDELAYとなっている。日本でも飛行機が遅延することは当然あるが、初めての外国での国内線なので、案内に気を付けながら時間つぶし。DELAYとなっても、チェックインは時間通りに行わないといけないことを知らず、あぶなくチェックインできなくなるところだった。四川航空という航空会社だったが、飛行機に乗ってみると、意外ときれい。中国の国内線は汚いのではないかと先入観があったが、認識を改めることになった。

大連に着いてみると、杭州とは雰囲気が違う。
空気が違うのか、緑が少ないのか、道端の雰囲気が何か違う。北京に似てる感じがした。ホテルに着いてから、おじいちゃん達と対面。結婚式以来だったので、来てよかったと思った。その後、伯父さんと12時まで酒を飲みながら中国について話をした。伯父さんは台湾関係の仕事をしてきた人なので、言葉もある程度できるし、何より、中国(特に台湾)の実情に詳しい。「走后面(裏口を使え)」という言葉を教えてもらったりした。

しかし、自分が中国で学ぶ理由について話すとき、改めて考え直してみた。
?日本は投資余地が少なくなってきている。
?日本の技術や金融資産を活かすには、投資余地や消費力が大きい国に進出するしかない。
?中国については、自分の仕事に関連するものでも、建築設計、インフラ整備、都市開発、物流、インバウンド観光にますます成長余地がある。
?これらの分野で日本企業が進出するにあたり、必要な制度・社会慣習を知っておきたい。
ということが大まかな志望動機だが、
伯父さんから、
「中国は既に日本の援助を必要としてないのではないか。」
「日本への投資は本当に必要ないのか。」
「中国人は商売人なので、ビジネスとしてどう儲けるかという視点で中国人と付き合う必要がある。」
といった指摘を受けて、より深く検討してみる必要があるのではないかと感じた。

2番目は、確かに高齢化・環境などの投資余地はもちろんあるので、また別の問題だと思うが、1番目は確かに根本的な問題だ。中国人が既に日本を必要としてなければ、自分の考える日本の今後の対応方針は、片思いの相手にアプローチするようなもの。根本的に戦略を練り直さないといけない。

確かに日本の金融資産には、今の中国は期待していないのかもしれない。それならば、技術力や設計力ということになるが、技術協力ということは日本企業にとって大きな決断が必要な問題なので、そう簡単な問題ではない。

果たして日本は何を目指すべきなのか。そしてその中で巨大な隣国・中国というのはどういう関係になるのだろうか。もう少し掘り下げて考えてみないといけない。