〜鉄道事故〜

23日に鉄道事故が起きた。その日のCCTVでは、トップニュースの一つとして扱っていたが、特番が組まれたりはしないようだ。他のニュース番組を見てないからなんとも言えないが、責任者は早々と更迭をされたようだが、事件の解明は政府機関にまかされるようだ。中国はかつての日本のように、鉄道の整備、運行、予算などは鉄道部という組織が管轄している。地方政府が作る鉄道や、地方政府や民間企業と中央政府が合資で整備する鉄道もまれにあるにはあるが、ほとんどの鉄道は政府直轄事業。いわゆる中国版新幹線とされる「高鉄」はこの2、3年に急速に整備されている。リンク先は鉄道部のホームページで公開されている2008年時点の鉄道整備状況である。複線が少ないが、これだけ広い国土に鉄道を張り巡らせようとするためには、そんなものなんだろう。北京や上海を起点とする、1日に20本以上運行されている区間は大抵複線になっている。
http://www.china-mor.gov.cn/tljs/tlt/201012/W020101229575662030361.jpg

この事故は、高速鉄道を党90周年の成果にも挙げていた中国にとっては非常に痛い話のはずだ。自分の研究対象としてはそれほど重視していない分野ではあるが、都市間交通も今後の中国の経済活動にとっては一つの重要な要素であるはずなので、この問題をどう解決していくか注目しておきたい。