先輩との食事

今日は授業の後、同じ制度でこちらに来ている先輩とご飯を食べた。この方は中高大、そして中国の大学まで同じという完全に先輩にあたる方だ。

この人は本当に活動的なので、ものすごく刺激を受けている。たとえば今度の国慶節(10月1日前後)に中国、少なくとも清華大学で初であろう、JAPANTRIPを企画している。公共政策管理学院の事務局と交渉したり、日本で訪れる会社に連絡をしたり、そういった企画をパイオニアとして動かしている。
去年の冬休みには上海の企業にインターンに行っており、そのことをマスコミに投稿させてもらったりと、行動力と人脈をフル活用して中国を満喫している方だ。単位もほぼ取り終わったと言っていたので、今年は論文と+α、いや+β、γくらい活動されるのだろう。

さて、連れて行ってもらったのは、五道口の近くの日本式居酒屋。家族や友人がこちらに来たときのために、良い店を調べておかないといけないので、そういうリクエストをしたところ、早速いい店を教えてもらった。五道口には北京ダックの超有名店、全聚徳もあるらしい。U-CENTERの店もなかなからしいので、家族が来たときにはとりあえずそういったところに行こうと思う。

この先輩からは、中国で何を勉強するつもりなのかと聞かれたので、研究計画書を書いた時の三本柱、
1.大都市問題の解決(日本モデルの売り込み)
2.さらなる経済発展(日本との競争)
3.都市と農村の調和的発展(消費市場としての中国)
といったことを伝えたのだが、日本モデルを売り込むとして、どういったところが参考になるのかと聞かれ、答えに詰まってしまった。中国方の関心分野はこれから学んでいくことではあるが、日本の何を売るのかについて具体的イメージが湧いていない。
彼も法律に詳しいので、「都市再開発法などの法律だろうか」と言う議論になったが、再開発法の肝は権利変換。中国で参考になるとは思えない。ゾーニングや容積率なども各国で様々な制度があるし、日本の都市計画法が格段に優れているとは思えない。日本の制度もよく勉強しておかないといけないと痛感した。
さらに、国土計画については、中国は政治的理由から日本の国土計画における均衡発展を参考にしたいらしいが、一方で、それでは政策手段として日本の何が参考になるのだろうか、という議論になった時も、計画+補助率かさ上げスキームくらいしか思い浮かばず、果たして中国がこんなスキームを参考にするだろうかと疑問になった。

中国語の勉強もしないといけないが、一応、本業はこちら。かたや中国語かたや都市計画を何とか勉強していかないといけない。