教授

今日は再び、指導教授、そして中国に来るに当たって非常にお世話になった教授との会食。

朝洗濯機を受け取り、その後、清華大学の構内ネットワークにつなげる手続をし、昼から語学の塾に行き、夜は会食という今日も一日中用事が目白押しだった。

また、同級生の話だと明日から授業が始まり、論文を読んでまとめる作業があるらしい。日本語の論文をまとめるのならともかく、1週間で英語10本、中国語10本読んで、中国語でA43枚程度を書くというハードすぎる課題。今までの中国語の授業が遊びか休憩時間に思えてくる。

本題の困難に加えて、こういう情報がなかなか入ってこないということ、引き続き手続があるということ、QQやら図書館の本の借り方など基本的な情報を調べるのに時間がかかるということ、等々苦労は尽きない。

夜の教授との会話では、以下のような点が参考になった。
・紹興市は昔から土地が肥沃で労働力が余る、そのため手工業が盛んだった。今もその伝統があり、個人企業が安いネクタイを作っている。大企業経済になった方がGDPは上がるが、紹興市の特徴はなくなってしまう。
・教授は国務院が作る全国計画は経済計画、それを空間計画に落とす作業もしている。計画と実際の整合性は、許認可で担うことが主。補助金率は相談で決まることが多く、日本ほどきっちり決まっていない。
・中国の都市計画は、伝統的な建築学、地理学経路の2パターンに加えて、管理学からのアプローチも出てきた。
・天津生態城にシンガポールが入っているのは資金も含めた計画だから。

一つ目の問題意識は日本の均一化された地方都市ということと漠然とかぶるものがあるが、答えはよく見えない。
担保が許認可だけで、補助金が相談で決まるとなると、投資のリスク分析ができないのではないか。シンガポールが入るに当たっては投資のリスク分析をできるほど計画と許認可との整合性担保が出来ているからなのだろうか。