図書館(新館)、地域計画課題

最近、2回続けて新図書館に行っている。2回ともたまたまうまい具合に空席を見つけて快適に勉強できているからだ。旧図書館だと奥の奥に行けば、ほぼ90%の確率で空いている席があるのだが、空席が見つけられなくならない限り、次からも新図書館の方に行こうと思う。
新図書館は数年前に建てられたばかりで、写真の通り、かなり綺麗な自習机が無数に並んでいる。電灯はもちろん、コンセントやカバンかけなどもあり、快適そのもの。それに予約制らしいが、無駄に個人用自習室というのもある。どんだけ贅沢な設備やねん。そういうわけで、空席を見つけるのは難しいのだが、最初に書いた通りここ2回はうまい具合に見つかっている。

今日は、地域計画の課題。と言っても課題の文献を読んでレポートの構成を考えたくらい。課題の文献は20個ほどあり、自由に選べるのだが、自分はアメリカの高速鉄道整備関連にした。
オバマ政権は高速鉄道構想を打ち出しているが、例えば北東部のボストンからニューヨーク、フィラデルフィアを経由してワシントンまでのいわゆるメガロポリス地域。
アメリカでは今まで高速道路の整備に力を入れていたので、車+航空が移動の主力機関となっており、鉄道輸送は発達していない。
一方、日本には世界の高速鉄道の先駆けとなった新幹線があり、このうち東海道新幹線が俗にいう東海道メガロポリスの経済発展の基礎となってきた。
その後、フランス、ドイツ、イタリアを始めとする欧州でも高速鉄道が整備され、近年は韓国、台湾、そして中国などで高速鉄道が整備されてきている。

地域計画の観点から言うと、今後の経済競争はメガリージョンでの争いになるため、その基礎インフラとして優秀な人材の移動を可能にする高速鉄道が必要だというのが前提になる。
そして、路線の設定、駅の設定(国家―地域の観点、よりマクロな観点)と、駅が地域経済に与える影響、駅の立地が都市空間に与える影響(地域―都市の観点、よりミクロな観点)からの考察が必要。
例えば、首位都市にはより多くの人、情報などが集まるだろうが、中級都市はストロー現象に巻き込まれるのか、そうならずに自立を図るためには何が必要なのかという問題や、高速鉄道の駅と都市内交通との連結、駅周辺の業務機関の立地状況といった問題、日本東海道、ブルーバナナ(欧州)、アメリカ北東地域、中国北京天津or上海蘇州杭州での比較などができると面白いだろうが、今回は読書感想文なので、データに基づいた分析までは必要ない。

中国語の文献で≪高铁时代的城市交通规划≫(高速鉄道時代の都市交通計画)という本があるが、この本は今まで読んだ本の中でもかなり面白い。上に書いた、高速鉄道と国土計画、都市計画との関係性についての説明もしっかりしているし、何より東海道新幹線における岐阜羽島と掛川の位置付けの比較など具体的な例を出して説明しているので、しっかり研究して書いた本だと感じる。


帰りに、座ってた机の後ろが法律の棚だったので、眺めていると日本の法律関連書が。基本法を除くと、国土、建設、労働関連の本がかなり多かった。発売日が古いものばかりだが、懐かしくなりアイフォンで盗撮。