新疆旅行7日目〜ウルムチ市内

今日もウルムチ市内。と言ってもすでに市内は見るところがほとんどない。

同行者が見たいと言うのでまずは2009年に暴動があったという地区に行ってみた。
2009年の暴動は、広州の工場でのウイグル人労働者への待遇から端を欲して、ウイグル人の暴動が起き、次いで漢民族の暴動が起きたというもの。総計200人程度の被害者が出たようだ。

ウルムチ市内でよく見かけたので、そこまでBRTに乗ってみた。BRTというのはBusRapidTransitの略で、バスによる都市内高速移動システムのこと。バス専用レーンを設け、切符も運転手ではなくバス駅で処理する。そのため乗降、運転の時間を短縮するというシステムだ。

どこまで乗っても1元と、なかなか便利だったが、やはり歩行者の信号無視などによりそれほどのスピードは確保できていなそうだった。
 

次に市内を見渡せるという紅山へ。
頂上から見渡してみると、やはりウルムチは大都会だと感じる。(ちなみに人口300万人程度)

そして、現代都市ウルムチでは公園などの緑も多いと感じた。

その後、例の彼と落ち合って、彼の車で昼ごはんへ。もう一度烤包子が食べたいので、彼女に電話で聞いてもらって烤包子のうまいところへ連れて行ってもらった。行ったのはバザーの近くのイスラム街。1件だけ行列ができている烤包子店で4個ほど食べた。ここの烤包子は肉汁が詰まっており、その点が他の店と異なる。
 

その後、結婚事情、仕事、社会の話など、色々話をしながら市内をドライブしてもらった。まず行ったのは国際展示場。今は杭州のシルクフェアが行われていた。

ここでは特に何も買わず、同行者がお茶を買いたいというので、大きめのスーパーへ。ここで15元で地元のお茶を買って、空港まで連れて行ってもらった。彼は、今回ウルムチ滞在が2日しかないことをしきりに残念がっており、もっと長く来たら郊外の観光地(天地という中国のスイスと言われる地域や、南山牧場)に連れて行ってあげたいと言っていた。8月がいい季節なのでまた来てほしい、自分も北京に行ったら連絡すると言われ、そこでお別れ。ウルムチではあまりいい思いをしていないが、彼一人のおかげでウルムチのマイナス印象をプラスにまで引き上げてくれた。これが中国の「朋友」というものなんだろう。

夜、飛行機で北京に戻る。
沙漠や少数民族文化などにどっぷりつかり、中国のまた新しい一面を見ることができた、満足のいく旅行だった。

自分の語学力もそこそこ上がっていると感じた。入国した時とは大違いだ。