ラサ市内観光

朝起きると頭痛は良くなっていた。同行者も少しはおさまったようで、朝お粥を食べていた。自分はプラスゆで卵。

さて、今日はラサ市内観光。
まずは大招寺(ジョカン寺)という寺の観光。ここは吐蕃王朝の最も有名な王様、ソンチェンガンンポ(7世紀)がネパールと中国の王女(文成公主)を迎えた時に、ネパールの王女の持ってきた仏像をまつるために作られたお寺。その後、チベットが内乱の時期になり、仏寺が壊された時、両方の仏像を隠していた場所でもある。内乱が終わってからは間違えて中国の王女が持ってきた仏像をまつってしまったため、元々の仏像と逆になってしまったようだが、その仏像は寺の奥深くにあり、その仏像を見ることがチベット仏教徒の一つの目的とされているらしい。自分も見ることができたが、7世紀の仏像がそのまま残っているというのは感動的だった。
ガイドから色々な仏像の説明を受けたが、高山病の影響もあり、また何故か足が極度の筋肉痛になっていたので、体力的にかなりきつかった。
寺の外では五体投地をしている人も多く見られた。チベット人の仏教に対する信仰心は並大抵ではない。

その後、ポタラ宮へ。ポタラ宮はラサに遷都をしたソンチェンガンポの宮殿であったものを、17世紀にダライラマ5世が増築したものだ。
まずポタラ宮に上るだけで、ヘトヘトになる。ポタラ宮の上層部はおよそ3900m。富士山と全く同じ標高だ。
各代のダライラマの霊塔やゆかりの部屋、各種仏像、曼荼羅など多くの仏教遺産が残る。大招寺もポタラ宮も世界遺産となるだけのことはある。

昼御飯でチベットで正月に食べるという「モモ」という餃子のような饅頭のようなものを食べた。チベットの代表的な飲み物はバター茶とジャガモというインドのチャイのようなミルクティーなのだが、このミルクティーがかなりおいしく、高山病を和らげて食欲を出してくれた。昨日何も食べられなかった同行者も、このミルクティーのおかげでモモをかなり食べることが出来ていた。

午後は子供の健康と長寿のお寺という、セラ寺というところへ行く。
ここで子供向けにお守りをお土産に買った。寺の中で鼻に黒いものを塗られて、それには魔よけのような効果があるようだ。街中でも鼻が黒くなっている子供をたまにみかけたが、それはこの寺でお祈りをしてもらったかららしい。

午後は多少体調が良くなっていたので、夜ご飯はヤクステーキの売っている店へ。かなりおいしい。昨日は一口も食べていない同行者もステーキを食べることができた。

明日は8時出発とのことだったが、同級生から英語レポートに対するコメントをもらったのでの、それに合わせて修正をやった。