50日目 〜開封〜

今日は鄭州から開封という街に行った。鄭州は殷時代の集落があったなど歴史のある街であるが、近くに洛陽、開封という都があったため、鄭州の経済的位置づけは低かった。しかし、現代中国では交通の要衝としての地位を獲得しており、中国大陸で縦横に走る鉄道、国道がちょうど交差する都市となっている。杭州、大連、西安と同じく地下鉄工事をしていた。

その後バスに揺られて開封へ。開封は北宋の首都であり、昔の街区と今の街区が変わらない極めて歴史的価値のある町。清明上河図という、当時の開封の街並みを残した絵巻物も有名であり、道端のおばちゃんが2元で売っていたので、1つ買ってみた。観光地としては、かつての宮殿や鉄塔(仏教関連の塔)などを見て回った。鉄塔は13階建てで、塔を上るには10元が必要。この塔は是非登ってみることをお勧めする。あまりに狭い階段がひたすら続いており、たまに窓があるものの、塔の中は真っ暗。そして頂上にはただ1体の仏像が彫られているという、とてもありがたい塔だ。地球の歩き方には「市内を一望できる」とあるが、「暑い、暗い、狭い」ので、とても展望するような余裕は持てない。
 

最初は黄河を船で遊覧するのも着いていたのだが、理由はよくわからないままそれはなくなり、河南省博物館を見てから鄭州駅へ。ここから今話題の中国版新幹線に乗って帰ってきた。自分の乗ったのはD系列の列車なので、それほど速くないのだが、まさに事故った車両と同じ。しかも途中、激しい落雷があったので、本当に死ぬかもしれないと思った。しかし最近、速度を落としているし(この列車の予定速度は250キロだが200キロまでしか出さない)、結論的には大丈夫だった。北京に戻るまで丸5時間かかった。寮に戻ったのは夜12時。

明日から授業だと思うと本当に大急ぎの旅だった。
しかし、生きて帰ってこれて良かった。