直博

今日も性懲りもなく、朝9時50分から授業、昼から課題、夕方中国語塾、夜班のメンバーで議論、深夜課題という変わり映えのない一日。

しかし、やはり金曜日はいい。明日、明後日授業がないから、(新たな課題が増えることなく)今抱えている課題だけを思う存分できるぞと思うと、気が楽になる。

・・・いやいやいや。

金曜くらいは深夜まで研究室に閉じこもらないで、色んな友人と酒でも飲みながら話をしたいのが本音だ。早く今遅れている課題を終わらせてしまいたい。今週主にやっている2つ(英語図書の読書感想文3000字、北京の歴史文化遺産保護政策)さえ終われば、少し展望が見えてくる。締切まではあと10日ほどあるが、他にもどんどん増えてくるのでこの土日で確実に終わらせたい。

さて、今組んでいるグループには直博という人がいる。前に書いためちゃくちゃ真面目な女の子である。直博というのは、名前ではなく、直接博士という意味。学部生から博士まで試験なしで進める制度らしい。つまり、「大学合格時の試験の成績があり得ないくらい良かった」ということらしい。
道理で。。。まさに中国語を勉強している人なら誰もが習うヘンな言葉、「怪不得(道理で)」という単語がふさわしい。

まぁ失礼な話だが、恋愛などしてる暇もなく、毎日朝から夜まで勉強してそうな子である。かといって性格が悪いとかそういうものでは、もちろんない。ただ、若干相場観がおかしいと感じることがある。
例えば、今やっている北京の郊外研究なのだが、北京の郊外に商業センターを作る計画について、国外事例としてシンガポールと比較したりする。また、別の超真面目な女の子も、この北京郊外の副都心建設計画を調べるときに、新宿や渋谷を副都心として最初に頭に思い浮かべている。
いくら今の人口増加がものすごいからと言って、さすがに北京市内から40キロ離れている今は畑と空地しかない場所を、新宿にしたりシンガポールにするには無理がありすぎる。いくら直博でも、国外の都市について感覚的に理解するのは難しいことであるということなのだろう。自分だって、例えば八王子はアメリカのどの都市と似てるかと聞かれても、すぐには思いつかない。
逆にこの大学内において自分に求められている役割はそういうところなのだから、頑張りたい。