言葉

言葉はだんだん慣れてきている。それは感じるのだが、やはり慣れない分野だと太刀打ちできない。
昨日、今学期取っている授業の教授と、この1か月の研究方針について話す機会があったのだが、自分の思うことを全く喋ることができなかった。そもそもそういうことを話し合うと知らなかったので、準備不足ということもあったが、それにしてもまたまた凹まされた。

おおよそのやり取りはこんな感じ。(授業のテーマは近現代住宅)
(教授)研究する内容としてどういう分野に興味があるのか。
(自分)日本の公共住宅と中国の保障性住宅の比較
(教授)中国の保障性住宅の入居基準は知っているか。
(自分)まだ知らない。
(教授)中国では地方によって、時代によって制度が異なっている。そのテーマだと広すぎて1か月じゃ比較ができないよ。
(自分)例えば、公営住宅の入居基準と退去基準の比較とか
(教授)日本の公営住宅の入居基準は?
(自分)収入基準と同居基準と・・
(教授)その通り。日本の基準は住宅需要も計算に入れて作られているか。
(自分)(う・・・無言)
というようなやり取りがあった後、公営住宅の対象、種類(立地、間取り等)などについて比較していけばいいと思うとのアドバイスを頂いた。

中国に来てから研究する分野としては住宅は新しいので、教授とのやり取りの中で、基礎的な用語である「保障性住宅」という言葉も一度聞き取れなかった。言葉は慣れるしかないとはいえ、専門知識不足と、自分の言いたい言葉の出てこなさに嫌気がさす。みんなはどうやっているのだろうか。
都市計画と言っても、対象分野は相当広いし、自分の会社も扱う分野が相当広い。それはそうなのだが、自分の頭の中の構造がアウトプット方式になっていないという点は、時間が限られている中で課題を片づけて成果を出していかないといけないという状況の中では、大きなマイナスだろう。