清華大学 一学期の成績

清華大学の成績がネットに載っていた。
結果的には予想よりはだいぶ良かった。

・城市改造理论与实践 86点 40人中18位
一番自信のなかった都市再開発の授業。北京の都市改造と妻籠、京都の町家保存について。一番最初に書いた小論文だったので、構成も悪いし結論もかなりイマイチに感じていたが、結果的には予想以上によく、まぁまぁな成績。

・房地产开发与策划 88点 28人中14位
1週間で仕上げた不動産開発の授業。公営住宅積立金とその活用について。内容(構成面)はそこそこ自信あったのだが、やっぱり不動産開発というテーマにあっていなかったのがイマイチだったのだろうか。

・区域规划概论 91点 25人中3位
もっとも課題が多かった授業。高速鉄道とアメリカ2050についての小論文と、京都の地域計画に関する15000字の大論文。初期の課題だったので構成はイマイチだと思っていたが、頑張ったかいがあったという感じ。

・中级汉语 92点 51人中9位
中国語の授業。一般的にテストの勉強はあまりやらない欧米人も多い中で、しかもレベルは中級だし、もっといいかと思っていたが、結果はイマイチ。

・近现代住宅 91点 31人中1位
中国人同級生と取り組んだ近現代住宅。日本の公営住宅と北京の公共賃貸住宅について。テーマ設定については彼の助けもあり、彼に迷惑をかけたくないという思いもあり、日本の制度を入念に調べたからか、結果はまさかの最高得点。この点が彼の中でどのような評価かわからないが、迷惑はかけずに済んだといえるのではないかと思う。

・人居环境科学概论 85点 52人中23位
中国で流行っている人間居住環境科学(Ekistics)の授業。2つの読書感想文と最後の小論文。1つ目の読書感想文はもっとも最初の課題だったし、2つ目の感想文もイマイチだと思っていた。小論文は城中村(都市内農村)について。一番最後に書いた論文だったので、構成はそれなりにまとまっていたと思うし、結論もそれなりのものを書いたつもりだったが、やはり読書感想文が足を引っ張ったのだろうか、当たり障りのない結果。

・城市土地利用规划与控制 88点 17人中3位
指導教授の授業。土地利用計画と規制について。書いた内容は、日本の土地利用制度の地方分権について。中国の都市計画について勉強する時間がなく、結果として日本の話だけを書いて提出することとなった。場合によってはだいぶ悪い結果になると思っていたのだが、大目に見てくれたのだろうか。予想外によい結果だった。

・城市地理学 92点 8人中1位
都市地理学。神戸の街の成り立ちについての地理学的考察。構成についてはかなり検討を重ねたし、時間もかなりかけた。受講人数も少ないが、まさかの1位。

・城市规划实践 86点 15人中4位
都市計画実践。これも日本の不良住宅改良と中国の城中村への啓示についてというテーマで書いた。中国の城中村についての理解が不十分だったので、今思うと少し修正したいところもあるが、日本の制度や実例の紹介をし、それを中国の状況に当てはめるというお決まりの構成で書いたもの。これも予想以上の結果だった。

というわけで、全体的には予想よりもだいぶ良かった。
あのレベルの論文でこの程度の成績が来るという相場観もわかったので、来学期はもう少し要領よくいい結果を出せるようにしたい。

あと、思うのは、特に留学生の場合、授業担当の教授と何度か話をするのが大事だと思った。
・指導教授の授業は3位
・設計の授業を含む3つの授業の担当教授だった人の授業は1位、3位
・一緒に課題をやった同級生の指導教授でもあり、一度相談に行った教授の授業は1位。
・質問や相談をしたわけではないが、最終授業の教授との討論会で、教授と事務的な会話を多少行った授業も4位。
といったようにすべて好評価だった。最後のは成績と関係あるかどうか怪しいが、それ以外の授業はすべて半分程度の順位だ。
というわけで、来学期も何かにつけて質問や相談に行こうと思う。