レクリエーションエリア

中国の多くの都市でRBD(Recreational business district)という概念のもと、都心のオフィス街近くにレクリエーションエリアを作っている。多くは、大型ショッピングモール、歩行者天国、歴史的まちなみを保存した観光向け商店街、文化施設で構成されているようだ。日本で例えるとお台場、幕張、みなとみらいのような感じだろうか。

こういうものが出来るのは、社会学的に見ると、
1.今までの個人と単位の関係(会社などで仕事、住宅、教育、福祉を丸抱えする)が変わり、個人と社会の関係に変わってきたこと
2.欧米式の消費活動を望む所得水準の人が増えてきたこと
3.車が普及して買回り品の対象圏が広がったこと
などなどが原因としてあるのだろう。
けん
中国の文献の中にRBDは交通の便がいいところにあるべきだと書いているが、日用品を提供する地域でないから、それは当然だろう。
ただ、それぞれのRBDがどういう位置づけの街になっているかによっても異なる。ショッピングをメインにしているなら車の交通をより重視すべきで、初乗り1〜2元の地下鉄やバスで来る人を対象にすべきではない。余暇や文化活動も同じだ。お金と時間に余裕がある人でないとそういうところになかなか行こうと思わないし、一般の人を対象にするならお台場よりもアメ横や巣鴨商店街を残すべきだ。
観光の色が強い場所であれば、低中所得者層や外国人をターゲットにするためにも公共交通の利便が重要になると思う。

今回の昆明の課題でも、同じ班の片方のメンバーはRBD(ショッピングメイン)にしたいと言っており、片方は文化遺産を残したいと言っている。

それにしても、計画ばかり勉強していて実施制度の勉強が進んでないなぁ。建築学部だとしょうがないのだが。。