新疆旅行5日目〜敦煌西回り観光

今日は車をハイヤーして、敦煌西回り観光。

まずは、敦煌映画村。日本が映画「敦煌」を撮影するにあたって建設し、その後各種映画やドラマで使われているらしい。
 
撮影された映画の数々

井上靖の写真も。

そのあと、100キロほど西に行き、雅丹地質公園というところへ。ここでは風によって風化されて独特の地形になっている岩たちが残っている。この辺りは昔は大きな湖だったらしく、かつての地質の違いからこのような地形が残っているとのこと。
 

市内の方へ戻ってきて漢の長城。今残っている万里の長城はほとんどが明清時代のものだが、この長城はなんと2000年前の漢の時代のものらしい。すでにボロボロで長城としての機能は果たしていないが、この地域がいつしか異民族勢力の方が強くなり、長城の必要性がなくなったからこそ残ったのだろう。
  

同じく、漢民族勢力圏の西の端、玉門関。これも2000年以上前の建造物らしい。

帰り道、ダンプカーと衝突事故すれすれの状態にもなったが、次は陽関というところへ。ここは西域警備ののろし台として使われていたところで、現在は完全な観光化が進んでいた。

張騫の像。漢代に西域に出向いて各種情報と交流を発達させた人物だ。

皇帝と将軍。の衣装を着た自分たち。

馬。ここの観光施設の入口と陽関までの距離はかなり遠く、馬かカートなどに乗らないと徒歩で行くのはかなり大変。中国の観光施設はこういう仕組みのものが多い。

陽関と陽関からの景色。ここからは、確かに360度見渡すことができた。特にこの景色は西側だが、漢にとって匈奴が存在したこちら側はよく見渡せる。
 
陽関を含む景色。

市内に帰ってきてからはまずハイヤー乗り場へ行き、そこから鉄道駅へ。敦煌市内にも鉄道駅はあるが、実際に長距離電車が通過する柳園という駅までは150キロほど離れている。車をハイヤーしていくか、別に切符を買うかするしかないのだ。車の場合は4人以上揃ってから出発し一人40元。

ここで一緒になったのは中国人カップル。ウルムチから旅行に来たようだ。話を聞いていると、中国の各都市に旅行をしているらしく、親が金持ちなのかなんなのか、いずれにせよ、かなりの上流階級なのは間違いない。来年には結婚を考えているらしい。男の方は18歳で免許を取ったと言い、車も日産車を買いたいと言っていた。女性の方も免許を持っているらしく、延々と続く駅までの道を運転したいと言って、運転手と変わってもらっていた。日本と違い左ハンドルなので、右側に運転手が座る景色は珍しい。

この運転手も明るい人で、「コンニチハ」「サイナラ」「オーラクダ!」と叫んでいた。
敦煌で会った人は、一部サービス内容がまだあと一歩の人はいるものの、例外なく性格が良かったイメージである。

駅前で食べた牛肉麺。

柳園駅。鉄道駅は、中国の一般人も使うので、空港とは大きく雰囲気が異なる。

夜のプラットホーム

ウルムチに到着するのは明日の朝9時過ぎだ。