公務員のボランティア

中国の各地で公務員によるボランティア活動が流行っているらしいです。

http://www.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/201205/21/t20120521_23341412.shtml

内容は、靴磨き、散髪、携帯修理、荷物運び、交通整理など。

散髪や携帯修理なんて素人で出来るのか疑問ではあるが、それはともかく、この活動自体は良いことだ。

と言っても、中国では最近、ブームに乗ってボランティアを行う風習が強い。四川地震の時は莫大な献血が集まったらしいし、毎年、「学活雷锋」という日があって、雷鋒という中国男性版ナイチンゲールを真似する取り組みもある。

深圳はボランティア人口を人口の10%にまで高めようとしているとのことだが、深圳は改革の第一人者であり、深圳の都市戸籍を持っていない人に対しても、公務員になれる道を開こうとするなど(実現していないが)、様々な改革を行っている都市だ。

日本でも「市民」や「自治」の認識はヨーロッパの都市国家都市と比べるとまだまだだが、「単位」という共同体で発展してきた中国で、「市民」の意識が確立することになったら、共産党による統治システムにも大きな影響を及ぼす大変化だと言える。