未来の都市プレゼンの結果2

さて、記憶が薄れないうちに。
何人かの同級生が楽観的な都市像を描いていたの。たとえば、モーリシャス人は半径1キロ程度の大きな卵型の施設に都市機能を集積させて、ポイントに立地させ、その施設の周りは自然を維持するというもの。一番最初にコンパクトシティという言葉を使った学者と同じ考え方だ。彼は最初のコンパクトシティ論についてしらなかったので、この巨大施設を自分の頭で作り上げたということは、当時の学者並みの発想力があるという意味ですごい。
すごいのだが、アメリカ人教授の指摘は核心をついていた。すなわち、こんな大きなインフラは誰が管理するのか?というもの。他にもハイテクノロジーを活用した都市イメージを語っていた人が何人かいたが、それらについても、ハイテクは普遍的に活用できるように見えるが、都市にはそれぞれ文化が存在する。その文化を維持するという視点を忘れないようにしないといけないというようなことを言っていた。

それに引き替え、自分の発表のメインテーマは高齢化とコミュニティの関係。アメリカ人教授は賛同してくれたが、現状、未来に対するネガティブな問題意識が強い。

要するに、(モーリシャス人は置いておいても)今日発表していた中国人は未来に対してものすごく楽観的なのだ。学生、建築学部ということを差し引いたとしても、今の中国が将来に向けてまだかなり楽観視しているということが分かった。経済や人口構成の行方が行き詰っている日本人だからこそ、この点をより強く感じたのかもしれない。そして教授のコメントを聞く限り欧米の目から見てもそう見えているようだ。楽観的すぎる点には危うさも感じるが、一方でうらやましくも思えた。