建築学院懇親会

今日は、清華建築学院の日本人院生との懇親会、からの韓国人院生との交流会。
日中はこんな状況にも関わらず今年清華の建築には4人も新入生が入ってきている。北京の建築事務所で7年仕事をした人、高校生から10年間北京に住んでいて学部は北京大で古建築を勉強したが設計がやりたくて清華に来た人、へーベルハウスから派遣で来ている人、東工大からの留学生。10年間の彼なんかは修士が始まったばかりなのに、日本の建築事務所とのコミュニケーションのために、黒川紀章が設計し、磯崎新に引き継がれているプロジェクトに参加したりしている。既に半分完成しているプロジェクトとはいえ、黒川磯崎のネームバリューはこの政治状況においても不変なのだろう。7年仕事している人や、去年から修士コースに所属しているランドスケープ専門の人も北京の事務所で働き始めているらしく、刺激を受けまくった。政治問題のコンペ、契約への影響。施工単価のつり上げ。材料費の日中での差。施工監理における設計とのズレ。設計と設備以外で日本が入り込める余地があるかと聞いてみると、施工現場の人材教育(管理?)なんかいいと思うという答えが返ってきた。また、高価格、高品質を求める施主と、品質への理解が全くなく価格交渉が果てしなくタフな施主と、施主によっても考え方は様々らしい。施主によっては設計段階で風水は必要不可欠な考慮要素だが、施工上の困難を伝えると風水師の判断によって池が水槽になったり、こういうところは施主の気持ち次第だとか。
日韓交流会は共通語が中国語になるのであまり深い話はできなかったが、やはり韓国人の留学生は多い。彼らも将来中国での仕事を希望しているのだろうか。