〜日本の漫画〜

こちらでは鉄道ニュースやノルウェイのテロ事件とともに、深海調査船のニュースがトップニュースになっている。
さて、今日の授業の後、韓国人から雲南旅行に誘われた。おい、もっと早く言ってくれよと思ったが、よく聞いてみると時期が合わないので、結局お互い一人旅となった。
台湾のサイトだろうが、インターネットで日本の漫画の中国語版が大量に掲載されているページを見つけた。そのページには「このページはあくまで語学の勉強用です、商用に利用してはいけません」と書いているものの、著作権面では確実に問題がありそうだが、ありがたく語学勉強用に利用させてもらうことにした。「そうかもね(也许)」「そんなことあるか(怎么可能啊)」「まあえーわ(没有就好)」「まさか(难道)」などの口語がよく出てくるので、日常会話に役立つ。繁体字のものが多いのが難点だが、なんにせよ楽しみながら勉強ができるのがいい。
ところで、言葉の伝播というのは、文化の伝播のために非常に有効な手段だ。英語は既に世界共通語としての地位を獲得しているが、中国人も各国の大学と提携して孔子学院という組織を作って中国語教育を進めている。言葉を勉強する時には、教材を通して嫌でもその国の文化も同時に覚えることになる。その結果、その国の理解が進み、その国を訪れてみたいという欲求にもつながり、草の根レベルの交流が深まることになる。漫画の重要性は麻生太郎が外務大臣になって以来それなりに重要視されているが、コンテンツビジネスとしてしかとらえられてないのではないか。こちらに来て、アジアだけでなく世界中の若者たちが日本の漫画を読み、意外と日本の言葉を知っていると感じる。漫画は文化を伝える最大のツールでもあるので、もっと別の観点から利用を図ってもいいと思う。