北京入り 〜銀行、UNIQLO、携帯電話〜

朝3時に起きて、エアコンの前で干していた洗濯物を取り変えてから再度睡眠に入る。惰眠を貪り7時に出発するつもりが、結局8時出発となってしまった。
昨日ホテルのロビーでタクシーを呼びたいと言ってみたところ160元かかると言われた。呼ぶだけでそんなにするのか、フロントが手数料取ってるちゃうかと思ったが、スーツケースにリュックサックと肩からかけるカバン、手提げ袋で合計4、50キロ前後の大荷物なので、朝バスに乗ってあちこち迷うことになるのは避けたかった。もし大通りでタクシーがすぐ見つからなかったらフロントに戻って頼もうと思っていたところ、ホテルから通りに出た瞬間、ちょうど客が降りようとしているタクシーがいたので呼びとめて乗っけてもらった。何故かなかなか空港という言葉が通じなかったが、それはどうもこちらを中国人だと思っているからではないかと思われる。外国人だと分かると、咸陽(xianyang)を間違えて喊陽(hanyang)と発音してしまっても、それはxianyangだよと訂正してくれた。

値段交渉の必要があるかもしれないと思っていたので、どこの国から来たのか聞かれた際には韓国人だと答えておいた。日本人は騙しやすくて大盤振る舞い、韓国人はケチでやりにくいというのが相場だそうだからだ。だが、走り始めてすぐにメーターを下ろしたし、途中で客を乗せる気もなさそうだ。しかも無理な追い越しも車線変更もしないし、クラクションもならさない。久々にまともな運転を見た感じだった。空港に付いてみると110元弱ほど。やっぱり来た時の170元はあり得ないし、ホテルの160元というのも高すぎる。120元はかかるだろうと思っていたので、運転に満足したことだし、120元渡しておつりはいらんと言い、お互い気持ちよく別れた。こんなことなら日本人だと言っておくんだった。

飛行機は途中かなり揺れて、もしここで死んだら労災出るだろうかと思いつつ、いよいよ北京へ。北京から大学周辺のホテルまでもタクシーを使ったが、91元。北京は空港まで地下鉄も伸びているし、空港バスも数がかなりあるのだが、荷物が重いので仕方ない。

ホテルは一泊3700円くらいなのだが、部屋の設備は必要十分といった感じ。西安のホテルは2700円とはいえ、無駄な施設が多い割に当然必要な冷蔵庫などがついてないので、相対的にはこちらのホテルが気に入った。ちなみに北京語言大学と清華大学の中間にあって、地下鉄駅までも5分程度の場所なので、家族が来た時にも利用してもいいかもしれない。

その後急いで語学学校の方の入学手続に行ったが、学費を銀行に振り込みをする際、個人口座も申し込んできた。パスポートさえあればすぐに開設できる。国内銀行を持っていれば大量の現金を持ち歩く必要がなくなるし、VISAなどの国際クレジットカードが使えない旅行会社等に対してもインターネット払いをすることが可能になる。

大学は4日にクラス分け試験、5日から授業だ。余暇活動では洛陽・開封等の旅行(3泊4日で1650元)、内モンゴルへの旅行(2泊3日で1050元)がある。どちらも行きたいと思っていたところだし、高くもない。また、北京における中国語の勉強仲間と親睦を深めることができるので、是非参加してみたい(清華大学は中国人と一緒の授業なので、もし北京に長期滞在する語学仲間がいれば知り合いになっておきたいのだ)。問題は学費とか宿舎費など何かと物入りな中、どうやって当座のお金をやりくりするかというところ。また、浙江大学は日本人割合が20%以下だったが、語言大学は30%程度はいそうだ。

その後、五道口という地下鉄駅の近くの百貨店に行ってみると、UNIQLOがこんなところに入っている。ラフな格好については、UNIQLOでいいと思っていたので見てみたが、意外と高い。トランクスが2枚で68元。日本と変わらんじゃないか。

百貨店の中に携帯を売っているところを見つけたので、杭州のノキアのおばさんが言っていた通り、こちらの電話番号を変えた。中国では同じ地域にかけるのと、違う地域にかけるのでは値段が結構違うので、北京に住むなら北京の番号を入手しないと高くなるのだ。あと、今の携帯は日本語入力ができないので、早々に日本語入力ができるiphoneなんかに買い替えようかとも思っている。

それにしても今日接した人は西安はいつもながらという感じだったが、北京は最高だった。
西安では、ホテルのフロントがCheckout手続をやってる最中に、仕事が終わった従業員と話を始めたりしたが、北京ではベルボーイが荷物を部屋まで運んでくれて、案内された部屋に他の客がいたのでフロントに文句を言ってくれたし、フロントも一応謝っていた(当たり前なのだが)。また、大学内の銀行支店で口座開設をした時も、案内係の人が書くべき欄を一つ一つ詳細に教えてくれたので、全く迷うことなく口座開設ができたし、ケンタッキーではごゆっくりと言われたし、食べ終わったトレイを掃除のおばさんに渡すと笑顔を返してくれた。携帯販売員はこちらが言葉を聞き取れなくてもバカにしたり疲れた素振りを見せることなく、iphoneはいつ買うのか、今の携帯はいつ買ったのか、売らないのか等、普通の会話が繰り広げられた。
全て日本では当たり前のことかもしれないが、中国でこれほど違和感なくサービスを受けたのは、渡航2日目に行ったノキアのおばさんとプロントのねーちゃん以来かもしれない。偶然今日接した人が良かったのだろうか。

五道口駅前百貨店には、値段はそれなりにするものの、かなりおいしいパン屋もあった。杭州ではおいしいパンにめぐり会えなかったが、これから2年間使う地下鉄駅前においしいパン屋があるのはありがたい。これまでは荷物を増やせなかったが、今後はアイロンや自転車など、生活に必要なものを買っていくつもりだ。明日はまたこの周辺を散策する予定だが、週末には西単という繁華街にでも行ってみようか。