図書館のおじさん

建築学部の建物には、建築学部図書館というのがあるのだが、ここには何故か日本語の文献もかなり置いてある。大抵古いので、制度的なものは使い物にならないが、建築デザインだとか、都市計画理論だとかは使えそうだ。そして、何より素晴らしいのは、鹿島出版のSD文庫という、いわゆる岩波文庫の建築版と言える本がかなり大量にあること。
これで、都市計画の古典である、ハワードとか、ル・コルビュジェとか、そういう著名な計画家の日本語訳を読むことができる。

ちなみに、この写真はジュンク堂のカバーがかかってるままになってた本があり、懐かしかったので撮った写真。

さて、そのSD文庫を借りたいと思って、閉館ぎりぎりにおっちゃんところに行くと、日本の書籍は全部貸し出しはダメだと言われた。「え〜そうなの」と言うようなことを言うと、若干の間が空いてから、ここに名前と電話番号を書けと言って、「普通は貸せないんだけど、留学生だから特別便宜を図ってやる」と言われた。なんて融通の利くおっちゃんなんだ。普段受けるサービス水準は低すぎて嫌になるが、こういう個人的な判断で融通を利かせてることが多いところは、中国に残っている(昔ながらの)良さだなと感じる。