画期的清掃車

たまにはどうでもいい記事を。

http://gb.cri.cn/27824/2012/03/15/782s3601503.htm

ここのネットニュースに、
「湖北省で開発された自動道路清掃車は、20人の労働者に代わる」
ということが書いてあった。

どういう清掃車なのかは、写真以上の説明が特にないのだが、写真だけで十分にわかる。
清掃車の機能的なつっこみどころは満載なので、見た方の判断に任せるが、
くそまじめに分析すると、「そもそも20人の労働力を削減していいのだろうか。」というところが一番大きな問題と思う。

都市化によって都市に取り込まれた農民や、地方から出稼ぎに来た農民工は、いわゆる3Kの仕事についている。
おそらく所得が少ない順に、物もらい、物ひろい、工場・建設現場、掃除、屑売り、露店商、売店、飲食店アルバイト、美容室などのサービス業、接客業、風俗営業などだ。

工場現場や建設現場の人は雇用者によって搾取を受けており、物もらいや物ひろいの人は技術が向上する可能性が低いが、売買をしたり、サービス業についている人は、出身地域組合や同業組合みたいなものを作っており、人間関係を築き、徐々に技術や教育を受け、より高い収入を得られる機会を狙っている。たまに大きく成功した人間(月3000元(4万円)を超えるような収入を得られる人)は、出身地に戻って、その地域への技術移転に貢献している例もあるらしい。

有り体に言ってしまえば、こういう人たちの仕事の機会を奪うことになる。
もちろん、機械化によって労働生産性を上げるのは、近代化にとって必要なことなのだが、掃除という仕事を失った人たちはどこに進むだろうか。工場や接客業に回る余地があるならいいと思うが。

しかしこの清掃車、道路の上の埃は掃除できても、それを空気中や周りにまき散らすだけですね。