回龍観

今日は、日本人1人、韓国人1人、中国人2人で中国のニュータウン見学に行ってきた。

回龍観という、1990年代に開発された、北京で最初の大規模郊外住宅地。ここに建てられているのは大部分が経済適用房という低、中所得者向け住宅で、既に地区の人口は40万人ほどいるらしい。

行く前に読んでいった論文によると、この地区は住宅ばかりが先に建てられており、交通機関と商業機能が不足しているとのこと。見学したのは、2時間程度だったので、商業機能が不足しているかどうかはいまいちわからなかったが、交通機関についての問題点はあまり見当たらなかった。

もちろん、交通が過不足ないかどうかは、平日のラッシュの時間帯を観察しないとわからない。今日は土曜日だし、回龍観についたのは10時だったので、そのあたりの状況は分からない。
論文の中には40万人の人口がいたら就業人口は3分の1はいるはず。地下鉄の容量は1時間当たり3万人なので、すべてを処理するのに4時間かかるという分析もあった。今は新しい地下鉄駅もできたので1駅あたり2時間で処理をできることになるが、そのあたりの状況をまた行って調べないといけない。

ちなみに今日一緒に行った中国人のうち一人は、東大で博士課程を取った人。たまたま先学期、城中村の研究をしていた時によく参考にさせてもらった論文を書いていた人だ。
お互いが書いた論文の言葉の間違いを指摘しあえるし、都市計画についても教えてもらえるし、いい友人ができた。