温泉

今日は北京の温泉に行ってきました。
8号温泉と言うところで街中にある朝暘公園の一角にあります。
日本人駐在員が多く住む亮馬橋や、CBDエリアからも車で10分程度。

入場料は12時間で198元(2600円程度)。そこそこします。中にはシャワー、通り一遍の各種風呂と、サウナ、あかすりコーナー、そして休憩室と食事エリアがあります。
今回は建築学部留学生の忘年会だったため、後で別のレストランに行く予定があったので、食事エリアには入らなかったのですが、高温風呂、露天風呂、サウナ、あかすりをやってきました。ちなみにあかすりは別料金で118元、食事コーナーはビュッフェ形式で、それなりにおいしいとのことです。

男風呂の方には家族連れが何組かいましたが、後は椅子に座ってビールを飲みながら商談をしている人や、自分たちみたいにただ浸かりに来たというような人ばかり。お腹が大きい人ばかりだったので、まだまだ金持ちの娯楽なんでしょう。

露天風呂はかなりぬるく、風邪ひかない程度だったのですが、外がものすごく寒いので、そのギャップでなかなか気持ち良かったです。露天風呂につかってるうちに、髪は見事に凍りました。なお、聞くところによると露天風呂は男湯にしかないようです。

入り口の写真だけですが、かなり豪華。(後でアップします。)


その後、MANZO(慢走)という、三里屯Village北区を設計した事務所の設計士が設計をしたという日本食料理屋に。店の雰囲気は北京ではなかなかだと思いましたが、やはり神楽坂や赤坂の料亭の雰囲気には程遠い。元々の建築物の構造が違うのでそこまで再現するのは非常に難しいのでしょうが。
料理のメニューは心をくすぐる物ばかりで、例えば味噌カツでも「ねぎたっぷり味噌カツ」となっていたり、ししゃもも「こもちししゃも」、アボガドのサラダも「やまいもと○○(忘れた)とアボガドのサラダ」、鍋物もてっちり、赤みそから変わり種の「日本酒鍋」というように、一つ一つ工夫がされている。全品頼みたいくらいの店でした。味も間違いなくおいしかったので、是非また行こうと思います。たらふく食べて飲んで300元程度。

年末ですね

相当久しぶりの更新。

最近は、授業もなく、日々本を読んだり、こちらの友人と交流したり、特に新しいこともなかったので更新を怠っていました。
こんな悠々自適な生活も年が明けたら修論があってどんどん難しくなるでしょう。引きこもりな時に逆に日記を書いているというのは矛盾してる気もしますが。

さて、今日は職場の後輩から残念ながら今年の留学選抜がダメだったと連絡があったので、久しぶりの更新を思い立ちました。

企業派遣で中国へ留学に来ている人は年々増えているし、仮に中国が生産拠点でなくなっていくとしても、消費市場として、あるいは世界経済におけるインパクトの大きい競争相手として、もっと中国専門家を増やす必要があるのは疑いようのないことです。

中国と言うのは決して一枚岩の社会ではないので、来てみないとわからないし、更にいうと、駐在であれ留学生であれ、それぞれの人が感じる中国といいうのもそれぞれ違ってくる。
自分の経験を元に、その違いを議論して、どちらの視点が正しいのかブラッシュアップしていく必要がある。そのためには中国専門家の数が必要。少数人数ではどうしても利用できるリソースが限られるし、その情報を信じて動かざるを得なくなる。

いま中国に来ている日本関連企業は、製造業だけでは決してない。特に感じるのはデザイン、コンサル、マネジメント関係のビジネス。いわゆる高度な第三次産業だ。日本は製造業の技術力がトップクラスなのは間違いないが、サービス水準だったり、コンテンツだったり、そういう部分も世界最高水準なのは間違いない。このあたりの動きを色んな企業の方と一緒に追っていく必要がある。

自分の知ってる限りでも3人ほどいるし、いま興味を持ってくれている人には是非チャンスをつかみとってここに来てほしい。

建築学院懇親会

今日は、清華建築学院の日本人院生との懇親会、からの韓国人院生との交流会。
日中はこんな状況にも関わらず今年清華の建築には4人も新入生が入ってきている。北京の建築事務所で7年仕事をした人、高校生から10年間北京に住んでいて学部は北京大で古建築を勉強したが設計がやりたくて清華に来た人、へーベルハウスから派遣で来ている人、東工大からの留学生。10年間の彼なんかは修士が始まったばかりなのに、日本の建築事務所とのコミュニケーションのために、黒川紀章が設計し、磯崎新に引き継がれているプロジェクトに参加したりしている。既に半分完成しているプロジェクトとはいえ、黒川磯崎のネームバリューはこの政治状況においても不変なのだろう。7年仕事している人や、去年から修士コースに所属しているランドスケープ専門の人も北京の事務所で働き始めているらしく、刺激を受けまくった。政治問題のコンペ、契約への影響。施工単価のつり上げ。材料費の日中での差。施工監理における設計とのズレ。設計と設備以外で日本が入り込める余地があるかと聞いてみると、施工現場の人材教育(管理?)なんかいいと思うという答えが返ってきた。また、高価格、高品質を求める施主と、品質への理解が全くなく価格交渉が果てしなくタフな施主と、施主によっても考え方は様々らしい。施主によっては設計段階で風水は必要不可欠な考慮要素だが、施工上の困難を伝えると風水師の判断によって池が水槽になったり、こういうところは施主の気持ち次第だとか。
日韓交流会は共通語が中国語になるのであまり深い話はできなかったが、やはり韓国人の留学生は多い。彼らも将来中国での仕事を希望しているのだろうか。

企業派遣交流会

今日は企業派遣留学生の交流会。
毎回、ある語学学校の受付の人が主催しているのだが、今回は60人もの人が参加していた。今日は30人以上の人と話し、そのうち4人ほどとは夜の12時近くまで話し込んで意気投合。

自分も参加は3回目。去年の今頃の会に参加した時は、大勢の方と名刺交換はさせてもらったものの、大学が忙しすぎて年が明けるまでほとんど付き合いができていなかった。

今年は今もっとも気楽な時期。かつ、大勢の方は夏から9月に北京に来たばかりで授業も始まったばかり。もともと飲み会が好きな性格ではあるので、今年は自分が主催して交流を深めていきたい。

中国人との交流

今日は、以前教授の紹介で知り合ったエネルギー会社の研究部門の人との飲み会。
最近中国語の落ち込みが激しいので、一人日本人の友人を誘って参加した。その友人というのは建築学院の修士3年目、日本の被災地に行って公営住宅の設計をしていたり、中国、日本の各地を飛び回っていて、色んな要人とのつながりもある、ものすごく行動力のある女性だ。

特に原子力を始めとして、エネルギー政策の今後などの話をしたのだが、それにしても思い知らされたのは語学を使う姿勢の違い。彼女はとにかく何かを聞く。それが専門的な話題でも、日常的な話でもとにかく話を膨らませていく。人と会話するとき常に頭を回転させているような気がした。記者としてもやっていけるんじゃないかと思った。これなら1年の半分日本にいても中国語うまくなるわ。

最近、自分も中国人と話をする機会を多く作っているのだが、自分の元々の性格もあるが、あまり積極的に話しているわけではない。日本にいる時ならともかく、外国なんだから、外国人特権(変なことを言っても語学レベルや文化の違いを理由に許される)があるのだから、考える前にとにかく話す。今日の教訓はそんなところだ。

反日デモ小括

学校前のセブンイレブンも今日は営業再開。それに日本製品もばっちり入ってました。予定通り一気に冷却させるのでしょう。そこで現時点でのこれまでの総括を、個人的観点から。

・デモ参加者とデモ反対者との温度の違い
この国には56の民族、日本の国土の25倍もあるので一括りに理解なんてとてもできません。漢民族同士でも戸籍や出身、所得であからさまな差別意識があります。さらに、他人は他人(個人主義)という考え方が根付いています。日本人の感覚で説明すると、同じ日本人というより、別の国の人間といった感覚かもしれません。ここからは自分の感じ方ですが、今回の事件でもデモ反対者の中で「嫌な思いをさせて申し訳ない」という意見を見かけることは多々ありましたが、「中国人として恥ずかしい」と言う意見を見たのは少なめでした。多くの人が「デモ参加者はデモ参加者、自分たちは自分たち」と思ってるのではないかと思います。

・友人とその他の人への態度の違い
これも同じ文化的背景から言えることですが、友人に対しては徹底的に優しいですし、その態度が変わることはありません。ここも日本と少し違うところかもしれません。今回の事件で、万が一、周囲(大学のクラスメイト、会社の同僚etc)の中国人への見方まで変わってしまったとすると、それは中国人にとっては理解できないことでしょし、その中国人からすると「友人」だと信じていた信頼を壊されることになるでしょう。中国人の言う「友人」は遠慮もプライベートもないくらいの絶対的友人です。日本人の感覚でいうと兄弟姉妹のような家族といった関係が近いと思います。

・報道の違い
日本と中国の報道は大きく違います。中国では大規模デモの様子は報道せず、西安で死者が出た日前後から「一部の不法分子が過激な活動を行っている。愛国活動は支持するべきだが、合法的な愛国活動を行うべきだ」と、小出しに被害を報道してきました。一方で、ネットブログの意見はマスメディアの報道及び政府の対応より1歩ずつ進んでたような気がしました。例えば、中国で有名な日本人(被災地などでボランティア活動をしている人)が今回のデモでも暴行に遭いかけたらしく、ネットでは一昨日それがトップ記事の欄に挙がり、それに対して多くの中国人から謝罪の声が寄せられました(1日で約7万コメント)。もしかすると、これも当局が抑制方向に舵を取る一つのきっかけになったかもしれません。
一方で日本のメディアは、デモや暴行事件が繰り返し取り上げています。ややもすると至る所で危険な雰囲気になっているような感覚になる可能性もあるでしょう。特殊な事象を取り上げるのはメディアの特性上仕方ないことですし、メディアもメディアの報道戦略があるでしょうから、それを踏まえて見る人が冷静になって見ないといけません。

・草の根、経済、国家外交の違い
草の根交流と国家外交を切り離して考えるべきだという意見は、大多数の人が一様に言っていることでした。ただ、それはあくまで個人レベルの話に過ぎず、経済への影響や国家・政治レベルの議論を解決しないままでは、結局「嫌な思いをさせて申し訳ない。彼らは一部のおかしな奴らだ。全員がそうだと思わないでほしい」、という友情だけが残るように感じます。
上記に書いたような事情から、直接被害に遭わなかった日本人でも今回のデモ行為の報道を見て反中感情が高まるのはやむを得ないことですし、一方で、デモに参加せず身の回りの日本人のサポートをした中国人としては、なぜ多くの日本人が中国人全体を嫌うのか理解ができないかもしれません。結果として相互不信が高まります。
幸い人的被害はそれほど多くなかったようですが、経済的被害はそれなりに大きいものだったと思います。草の根レベルの交流が必要なことは大多数の人が感じていることですし、自分も極力伝えてきたつもりです。ただ、国家の問題、政治的理由によって草の根、経済への悪影響を減らす方法を政府は確保しなければならないと思う。そうでない限り、このように政治的に利用されたデモはいつまでも起こり続けると思います。

今日の状況

大学の売店で最近入手困難だったサントリーウーロン茶が売ってたので、ここぞとばかりに購入。日本企業と関係ないところだといつも売ってる日本商品下げないのかな。

と思い、帰りに自分の住んでいる中国人エリアのスーパーに行ってみるとやっぱり。ポッキーもコアラのマーチも置いてありました。セブンイレブンでは早々に撤去されていたのに。買っている人がいるかどうかまでは観察できなかったけど、若干ビクビクしながらレジに持っていくと、これまた当たり前のようにすんなり買えました。

リテールが幅広ければ、リスクも分散できるということだろうか。でも衣料品のような買回り品だと流通網広げるにも限界あるだろうし。。。

さて、五道口近くの今日の状況(一部ローカルネタですみません)
・学校近くのセブンイレブンは今日は休業
・「ばんり」もついに平仮名部分が覆われて「俺朋堂」になってしまってました。漫画喫茶B3の案内も全て張り紙で隠され、店内のテレビもCCTVの体育放送をやってました。
・香港資本のフランチャイジー「吉野家」は今日も国旗。
・昨日も今日も中国人友人から心配のメールは来てます。