公共政策と都市計画の違い

今日は、外務省や総務省から来ている人と日銀から北京に来ている人と夕食を食べに行った。駅前の映画館横にある韓国料理屋。焼肉に行きたかったのだが、20分待ちだと言われたので一つ上の階の鶏肉屋に行った。いつか焼肉も食いたい。

話した内容は、世間話や出身の話など普通の話がほとんどだったが、例えば中国は東南アジア地域での元での決済化を狙っているといった中国の金融制度や金融政策、元を強くしすぎると沿岸部の工場がやられるので実際にはそこまでやらないだろうという貿易、マクロ経済などの話が多かった。

金融とか貿易とかの話を聞いていると、いつも自分がやっている研究がミクロ経済に偏っていることに気付かされた。公共政策学部と都市計画学部の違いはマクロとミクロの違いと言ってもいいかもしれない。
もちろん公共政策にはミクロ経済も含まれるし、都市計画でも国土計画のレベルだとマクロ指標を理解する必要があるが、関心事項が自然とマクロ化、ミクロ化するのかもしれない。


それにしても自分の受けている授業では「日本」という単語を聞かない日はないが、やはり金融政策でも中国は日本の経験(特にバブル経済における金融政策)を勉強したがっているらしい。
日本の地図や都市計画関連情報はネットで公開されているものが多く、極めて便利なのだが、市町村ごとに公開している情報を更に集約化したデータベースのようなものを作っておくと、新興国の研究者や政府機関の職員が勝手に日本の都市計画制度を参考にしていくことになり、それが結果として日本型都市の輸出のきっかけにも繋がるのではないかと思う。